Workshop

版画で遊ぶ「貼って、彫って、踏んでつくる木版画」

募集要項


「親子で作る版画」というものを考えてみました。上手に作ることが出来なくて、誰にでも扱える簡単な素材を使って、版画を体感出来る。そんなワークショップが今回のテーマです。日常にあるガムテープを素材に使って、木の板の上に親子の言葉を自由に形作ります。この親子講座では二人だけに通じる言葉を形にしてお互いで見て欲しいと思います。きっとお互いの知らないなにかが見つかるはずです。伝えるというのは決して上手である必要はないのです。必要なのはなにかを伝えたいという情熱ではないでしょうか。そんな情熱を形にする方法をこの版画を使って一緒に考えてみませんか?


□版画で遊ぶ「貼って、彫って、踏んでつくる木版画」
会場:佐藤美術館
開講日時:2008年7月27日
時間:13 : 00 - 16 : 00
対象:必ず保護者(18歳以上)とお子さん(小学2年生~中学生)の二人一組
定員:各9組(18名)
受講料:1組3,000円(教材費込み)
講師:大矢雅章
アシスタント:藤井彩




講座内容



■「版画で遊ぶ」を考える。

今回のワークショップでは初めて版画に触れる方の多くが思い描いている、版画って細かくて作業が大変じゃないかというイメージを覆してもらうためのワークショップです。どうしても先入観から絵がへただと出来ないとか、繊細に描かれているものが上手だというイメージがありますが、版画にもいろいろなものがあって、すべてがそんなことはないということを知って欲しいと思います。

僕はこのみなさんのイメージとは逆に大らかに楽しく作って行きたいといつも思っています。今回はいつも秘密な僕の制作スタイルを公開しますので僕と一緒に楽しんで作って見ましょう。

今回は銅版画と木版画と両方にチャレンジしますが、両方とも下絵などを用意してくる必要はありません。 しかし、どんな絵を描いてみたいかを考えてきて欲しいと思います。それにはどんなものでもいいので、自信を持って考えてきてくださいね。描く物は花でも風景でも何でもいいのです。心の赴くままに・・・・。不安な方は写真やスケッチを持ってきていただいても構いませんよ。その場で相談にのります。

このワークショップは、みなさんが思い描くイメージを、版をつかってさらに膨らませる時間です。ただ描くのならば、油絵やデッサンで十分なのですが、版と云う間接媒体を使うことで、独特の感触が生まれてきます。僕は版画の持つ物質感をいうものがとても好きです。このワークショップで銅版画、木版画の持つ物質の力とイメージの力から生まれるあなた自信分の世界に触れて欲しいと願っています。

今回のワークショップでは初めての方が、版画ってこんなに簡単なものなんだと、難しいものだというイメージを覆してもらうためのワークショップです。どうしても先入観から絵がへただと出来ないとか、繊細で細やかなものだというイメージがありますが、やってみると意外に楽しくできます。 というのは僕自身が難しいことや面倒なことが嫌いだからです。

楽しく簡単にいつもやりたいのです。大人も子供もきっと楽しめます。

写真は僕が親子講座のために制作した木版画です。(大人の木版画も同じ手法でやります) なぜ亀なのか?それともっと上手に出来ないものか?多くの人が思うと思います。

でも良いのです。亀で。 それは先日初めて息子と水族館に行ったのですが、一緒に見た亀を気に入った息子はそれ以降ずっと亀を覚えています。ですから僕の初めての息子との海の思い出は亀なのです。それも大きいくて不細工なやつ。強烈に亀なのです。

僕の印象に残った亀はこんな感じです。ゆうゆうと泳いでいました。きっと何年も先にこの亀の絵をみたらあの日の喜ぶ息子を思い出すでしょう。そんな気持ちがあって作って見たかったのです。だから上手である必要もないのです。絵ってそんなものではないでしょうか?

作品の制作方法



■講座の技法説明(どんなことをやるのか)からスタート

1.下絵を板木に写す

*基本的に下絵は自由です。今回はわかりやすいように、大矢先生が「亀」を描いてくださいました。

2.凹凸をつけたいところにガムテープを貼っていく。
厚みをだしたいところは何枚も重ねて貼っていく。「今回ガムテープを使うのは、身近な材料で扱いが簡単だからです。重ねることで凹凸もつけやすく、色々な表情がだしやすくなります。」


3.甲羅の感じを出すために、ガムテープを貼った上から彫刻刀で彫る。


4.亀の甲羅の部分にガムテープを貼り終えたところ。

この後、亀の周りの水の流れを表現するために、彫刻刀で彫っていきます。これで版は完成。


5.版にインクをのせる



6.版の上に紙をのせ、足で踏む
「今回はローラーやばれんを使わず、足で踏んで刷ってもらいます。手で刷るのはけっこう力が必要で、お子さんや女性だと、刷りがなかなかきれいにあがりません。その点、足なら力もはいり凹凸もはっきり表現できます。それに、足の裏で感じる感覚は面白いですよ!」


7.さて、刷り上りはどうでしょうか?
この瞬間が楽しみ!


8.完成。