「星霜への考察」 2006 -












星霜への考察 No.35

蜜蝋・木・銅・鉛 / 35 x 35 x 30 cm / 2006 / 個人蔵


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星霜への考察 2006


春一番が、はだかの木々を大きく揺さぶっていた冬のある日、僕は自宅前にある、残され島のようになった森のなかで、大きくなったり小さくなったりする空を眺めていた。

たぶん百年前には大きな森だったかもしれないこの小さな里山は、もうすぐその大きな命を閉じる運命にあった。植物が人の言葉を理解していると聞くことがあるが、もしそれが本当なら、その大きく振れる手は、幼少から僕を知る彼らからのさよならのジェスチャーだったかもしれない。


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